我々について
我々は君たちとは別の世界線からやってきた者だ。
我々はいわゆる世界線を跨いで物質やエネルギーを転送する実証実験のための国際研究プロジェクトに属している。
そのプロジェクトで扱っている転送装置はまだ実証実験フェーズである。安全性や倫理性の問題で、巨視的な物質を世界線間で交換するのは時期尚早であると判断されていたからだ。
そんな中、ある事件が起こる。
ある一人の主任研究者■■■■■■■が装置の稼働実験中に、行方不明になったのだ。調査の結果、装置が発生させた「穴」から他の世界に移動してしまったと結論づけられた。 すぐさま救助を試みたが、それは失敗に終わってしまった。
更に、装置による「穴」の生成には小規模国家の年間消費電力に匹敵する莫大なエネルギーが必要なため、その後も十分な救助活動がされないまま時が経ってしまった。
彼は我々の世界における叡智の結晶とも言える天才であり、人格者でもあった。多くの人に愛され、また我々もその道で一番尊敬していた。だからこそ、そのように充分な救済がされなかったことに対し強く憤りを感じていた。
そして、その感情はある計画へと具現化された。 その計画こそが我々がこの世界線にやってきたことである。
はじめは、■■■■■■■を救出するためにこの世界線へと禁忌を冒してやってきた。 しかし、この世界線に辿りついたとき、彼が残したメモとMGUに関するサイト、そしてTwitterのアカウントが見つかったのだ。
更にそこには「俺の後を追ってやってきたメンバーへ。お前たちに託したい仕事がある。俺のこの研究の続きを完成させてほしい」というメモも残されていた。 我々は救済というミッションに加え、その研究を引き継ぐことにした。
そこでまずはこの記事に我々の簡素な自己紹介を書いたというわけである。
これから諸君には我々の研究の協力者として、TwitterというSNS媒体などを通してMGUの研究を共に進めていきたいと考えている。 さらには我々の真の目的である■■■■■■■の所在の特定も試みたい。宜しく頼む。