大鳥丹

大鳥丹(おおとりあか、12月13日-)は、日本の女子校生兼、魔法少女。東京都品川区出身。

大鳥丹

出身地日本
誕生日12月13日
身長170cm
血液型B型
3サイズ95/62/98
プロフィール

来歴

幼少期

とは異父二卵双生児であり、共通の母に大鳥つばめ、実父に三波みなみ紅介こうすけを持つ。つばめと紅介の二人は浮気の関係であった。
紅介は自分の子を身籠らせてしまったことを負い目に感じ、丹の引き取りを申し出たものの、継父である大鳥おおとり海清かいせいがこれを拒否。丹は蒼と共に、つばめと海清のもとで育つこととなる。

幼少期はわがままでやんちゃな性格であり、蒼を無理やり遊びに付き合わせたり、両親に対して悪戯を仕掛けたりすることも少なくなかった。これは、両親の気を引いたり、自分より愛されていた蒼に対して自分の優位性を示すための行動である。

つばめは蒼と丹を平等に愛していたが、海清は無意識に実の娘である蒼を僅かに優遇する傾向にあった。当時の丹は海清が実の父親ではないと知らなかったが、幼いながら扱いの差を敏感に感じ取っていたのである。

当時から蒼との仲は良好で、『遊びに誘ってくれるお姉ちゃん』として懐かれていたようであり、丹もまた自分を必要としてくれる蒼を妹として好ましく思っていた。

少女期

蒼と同じ小学校に入学。双子であることを珍しがられ、低学年時は蒼共々同級生たちの注目を集めていた。

外で遊んだりするよりは学校で飼育している動物や花壇を眺めたりする方が好きで、クラスで決める飼育係に毎年立候補していた。アウトドア派の蒼と遊ぶ機会は減ったが、相変わらず姉妹仲は良好であった。

しかしこの頃から不相応に身体の発育が進んでしまい、小学生にしては大人びた体つきが原因でいじめを受けてしまう。蒼の助けで直接的ないじめこそ解決したが、学校では浮いた存在となってしまう。

中学もまた、蒼と同じ学校へ入学。部活には入らず美化委員会に所属し、花壇の世話など土いじりに傾倒していく。部活動を始めた蒼とは時間が合わず、学校で一緒にいる時間は少なくなっていた。
こちらでも体の発育で周囲からは距離を取られ、友人はおらず、学校にいる時間が次第に苦痛となっていった。

ある日、自宅にやってきていた実父・紅介と継父・海清が押し問答している光景を偶然目にしてしまう。紅介は丹の養育費を渡すために来たが、海清が受け取りを断固拒否していたのだった。
紅介が帰った後、蒼とは異父二卵双生児であること、継父・海清と血の繋がりがないことを知り、そんな自分を育ててくれた両親に対して引け目を感じ始める。

家に居づらくなった丹は外にいることが増え、食事を家族と一緒にとらず、夜も遅くまで帰らない日が多かった。学校に続き、家という居場所まで失くした丹にとって、自分を理解してくれる蒼という存在は最後の拠り所であった。

学校での悩みを相談したところ、蒼の提案で、二人で女子校である私立武良穂への進学を目指すことを決める。偏差値の高い武良穂への進学のため勉学に励むようになり、家にいるときも部屋に籠りがちになる。

私立武良穂期

私立武良穂に入学すると、丹はようやく普通の学園生活を手に入れた。友人を作り、勉学に精を出し、部活動には所属しなかったが、委員会活動に邁進する毎日。
蒼との仲も引き続き良好で、一緒に登下校する様はカップルのようだと友人たちから茶化されることも少なくなかった。

しかし2年時の春。蒼が一層剣道に励むようになると、蒼と一緒に帰る時間は減っていった。そしてある日事件が起こる。蒼に恨みを持った不良の手によって丹が拉致されたのである。駆け付けた蒼も多数の男の前に女一人ではなす術がなく、偶然通りかかった教師の通報によって助かりはしたものの、二人は心に深い傷を負う。

丹は蒼に深く迷惑をかけてしまったことを負い目に感じ、また幼い頃と違って自分が庇護される立場であることを強く自覚してしまう。蒼が周囲を顧みず無茶なトレーニングを始めたこともあり、二人の距離は離れていく。

蒼という居場所も失ってしまった丹はほとんど家に帰らず、街中で男性に声をかけ、身体での『奉仕』を対価に家に泊めてもらう行為を繰り返すようになった。良くないことだと頭では考えつつも続けてしまっていたのは、大の男たちが自分を必要とし、子供のように甘えてくるその様子に強い愛情を感じてしまっていたためである。

2年時の夏。泣きじゃくる子供の相手を代わるという形で陽彩と出会い、丹自身の本質は『誰かに必要とされたい、認められたい』というところにあると諭される。そして『本当に大切な人にこそ必要とされたい』と気付いた丹は、陽彩の仲介によって蒼との関係を修復。
それ以降は毎日家へ帰り、両親と少しずつ距離を縮める努力を始める。

2年時の冬には、ほぼ家族関係も完全に修復。そして紆余曲折あってやや大胆な性格になった丹は『どうせなら全校生徒に必要とされる存在になりたい』と、蒼と共に生徒会へ立候補。副会長として基本はおっとりと、そして時には強引に施策を進めるその様子から、『学園のお姉さま』として生徒たちからの信頼を得ていく。

そして3年時の春。入学してきた陽彩を、蒼と共に自身の権限で生徒会書記に任命する。

家族構成

継父 大鳥おおとり海清かいせい
母 大鳥おおとりつばめ(旧姓:空井)
妹 大鳥おおとりあお
実父 三波みなみ紅介こうすけ

人物

怪しい笑顔

女性的な魅力に満ち溢れる丹は、意図せずとも異性を引き寄せる。ナンパされるのも日常茶飯事であり、そんな丹に危険が及ばないよう、丹が出掛ける時は蒼がこっそり付いていくことが多い。

丹に色目を向ける男たちは見えないところで蒼に撃退されるが、丹は気付かないフリをしている。蒼がボディガードをしてくれた日はお土産を買って帰っている様子。なんのお礼かわからないまま、蒼は受け取っているのだった。

しかし、勿論蒼の秘密の護衛がない日もあるわけで……そういう日は言葉巧みに弱みへ付け込み、笑顔で脅し、涙目で退散させている。自分一人でも問題ないということを蒼に言わないのは、『守るべき対象として蒼に必要とされる』ためである。

生徒会活動

武良穂生徒会の副会長を務める彼女は、積極的に校門での挨拶、各委員会や部活動の視察を行っており、生徒会役員の模範となる活動をしている。

しかし、陽彩を役員選挙期間外でありながら生徒会へ抜擢したり、エリザによるまったく新しい武良穂のイベントの企画に賛成したりと、副会長の権限を私事に利用することも少なくない。

だが、ただ善意だけで生徒会活動をしているわけではないというあたりが一層彼女の信頼を厚くし、いち生徒会員としての彼女は生徒たちだけではなく教師陣たちからも高い評価を得ている。