ミツアワビ

ミツアワビ（蜜鮑）はアラバチ属のゲルテ。体内に入った異物を排出する際、物理的性質を変換して吐き出す性質を持つ。法珠を産出するため、魔法少女によく利用されている。

特徴

体高は多くが5～30cm程。勃茎は短小で、全体的には卵形をとる。底面は多くのゲルテ同様五放射相称で、五本の脚で基質に体を固定している。上面には陰頭裂が露出し、一対の発達した陰頭弁が唇状の構造を形成している。陰頭弁からは、一本の卵形の陰尾が少し露出しており、刺激を加えると膨張して迫り上がる。通常は陰頭裂に格納されているため観察しづらい。陰尾は刺激に敏感で、軽く触れるだけで、身体全体が痙攣を起こす。

法珠の生成プロセス

ミツアワビの隠頭裂に、法珠の核となる適切なサイズの干渉物質『法珠核のかけら』を一定量挿入すると、胎内では異物に対する防御反応が起きる。この異物群を液状に変換した後、球状に固め直し、さらに分泌物でコーティングする。このプロセスは数秒で2~3cmほどの法珠を生成し、ミツアワビはそれを吐き出す。この際、ミツアワビの興奮を高める成分『アワビの強精薬』を同時に挿入すると、変換時間が少し長くなり大粒の法珠になる。

その他

シラコズイキは、まれに隠頭裂から精包と呼ばれるカプセル状の袋を排出するが、この精包はミツアワビに対して強烈な興奮を促す成分がある。何らかの共生関係、もしくは同種の雌雄と考えられるが、詳細は不明。