大鳥蒼

大鳥蒼(おおとりあお、12月13日-)は、日本の女子校生兼、魔法少女。東京都品川区出身。

大鳥蒼

出身地日本
誕生日12月13日
身長174cm
血液型A型
3サイズ85/59/87
プロフィール

来歴

幼少期

大鳥丹とは異父二卵性双生児であり、共通の母に大鳥つばめ、実父に大鳥おおとり海清かいせいを持つ。双子の姉・丹は、つばめと三波みなみ紅介こうすけとの不貞行為により生まれたのだが、蒼と共に海清の元で育てられる。

自分と血が繋がってないからか、海清は無意識のうちに、丹よりも蒼を僅かに優遇する傾向にあった。蒼はそれに気付いており、自分は丹に対して分け隔てなく「家族としての愛情」を注ごうと、幼いながらも意識をしていた。

幼少期から活発な子ではあったが、やんちゃな丹の遊びに無理やり振り回されることが多かった。
しかし、丹が両親の気を引くためにそのような行動を取ってることに蒼は気付いていたため、どんな遊びでも付き合ってあげていた。そのおかげで、蒼は丹に嫉妬や恨みを持たれることがなく、『愛らしい妹』として好ましく思われていた。

少女期

丹と同じ小学校へと入学。低学年の頃は双子ということで同級生たちの注目を集める存在であった。丹は小学生らしからぬ身体の発育の良さのせいで、クラスのいじめの対象となる。

蒼はその際に『丹を守る』と決意し、それを実現するために剣道を習い始め、それに付随して、一人称を『オレ』とし、男らしい振る舞いを始めた。

小学校高学年になると丹に対するいじめは落ち着いた。しかし、男らしい振る舞いはすでに蒼の身体にすっかり染み付いてしまい、落ち着いた丹とは対照的に休み時間は男子生徒ともっぱらドッジボールをして遊んでいた。

丹とはタイプの違う女の子として育っていったが、変わらず2人の仲は良好であった。

公立の中学校に進学すると、剣道部に入部した。ある日、自宅にやってきていた丹の実父・紅介と海清が押し問答している光景を偶然目にしてしまう。

紅介は丹の養育費を渡すためやってきたのだが、海清は受け取りを拒否していた。蒼はそこで自分たちは異父二卵性双生児であること、母親が浮気をしていたことを初めて知ることになる。

その際に母親への強い反発を覚えており、同時に『女性』というものに対する嫌悪感を抱く。男性に混ざって剣道をしている時は、自分も母親と同じ『女性』であることを忘れられたため、より剣道にのめり込んでいくように。

進路を決定する際は、丹から相談された男性絡みの悩みを元に、女子校である私立武良穂への進学を2人で決める。志望校である武良穂は偏差値が高いため、丹とともに勉学に励むようになる。

私立武良穂期

丹とともに武良穂の普通科に無事合格。引き続き剣道部に所属すると、世直しと称して近隣の不良を更生させるほどの強さを手にしていった。

背の高さやボーイッシュな雰囲気、運動神経の良さ、男性に劣らない力強さは校内の女子をあっという間に夢中にさせ、ファンが多く誕生した。体育祭などでは蒼と一緒に写真を撮りたい生徒で長蛇の列ができるほどのモテ具合であった。中には本気で蒼に恋している女生徒も多く、少なくとも2か月に1回は告白を受けていた。

丹との仲も引き続き良好であり、登下校や買い物時などはまるでカップルのようだと茶化されるほどであった。

しかし、2年生の春。蒼が行っていた不良の更生に対し反感を持っていた者により、丹が拉致されてしまった。駆けつけた蒼も多数の男を前にすると無力であり何もすることができなかった。幸い、偶然通りかかった教師からの通報により助かったが、2人とも心に深い傷を負うことになる。

蒼は自らの行いのせいで大切な丹を傷つけてしまったこと、男に勝つことができなかったこと、そして『所詮は女』だと割り切ってしまう自分の考えに負い目を感じ、剣道を捨てよりハードなトレーニングへと打ち込んでいく。

反対に丹は、自分が拉致されたことにより、蒼に深く迷惑をかけてしまったと負い目に感じ、2人の距離は離れて行ってしまう。

蒼がトレーニングに励んでいたある日、偶然陽彩と出会う。常軌を逸したハードなトレーニングを行う蒼に興味を持ったという陽彩は、それから公園で会う度に絡んでくる仲になった。

絡んでいくうちにだんだんと蒼は心を開き、ついに陽彩にトレーニングをしている理由を打ち明ける。その理由を聞いた陽彩から『強さ』というものは、筋肉のような物理的な強さだけを指すのではないと教えられる。

その陽彩の教えに倣い、別の形の『強さ』を手に入れるために生徒会長へと立候補をすることを決意した。

陽彩にすっかり心を開いた蒼は、さらに『丹が家に帰ってこない』という相談も持ちかける。幸いにも蒼と出会った同時期に丹との出会いを果たしていた陽彩によって、距離が離れていた丹との関係は修復する。

その後2年の冬に、蒼は丹とともに生徒会へと立候補し、見事当選。3年の春に入学してきた陽彩を自身の権限で半ば強制的に生徒会へと迎え、生徒会書記へと任命する。

家族構成

父 大鳥おおとり海清かいせい
母 大鳥おおとりつばめ(旧姓:空井)
姉 大鳥おおとりあか

人物

独り相撲な漢気

さまざまな過去から、自身が女性であることに恥じており、漢気溢れる人間になりたいと思っている。そのため、何か事件が起きると「オレが守る!」と言わんばかりに真っ先に駆けつける。

特に丹は守るべき対象と意識しているため、丹に何かが起きると周りが何も見えなくなってしまう。一方丹は、蒼を頼りにしているというよりも、そんな暑苦しい漢気を持つ蒼をほほえましく思っているようで、若干独り相撲のような部分がある。

また、陽彩のような自立した精神を持つことも漢気溢れる人間になるために必要なことだと思っているため、憧れの対象として見ている。

生徒会活動

生徒会長としてその立場を示すために、リーダーとしての所作を心掛けている。が、実際は陽彩の尻に敷かれているくらいの関係性であり、それに対して恥じている様子はない。

教師や生徒からの信頼は厚く、私事で生徒会の権限を利用することがあっても大体の場合許されている。生徒からの信頼の要因の一つに、蒼の凛としたかっこいい立ち振舞いが挙げられる。