環 慎次
環慎次(たまきしんじ、1月3日-)は、環はなびの父親。
警察官をしており、現在の階級は「警視長」である。部署は「警視庁警備部特殊外来生物対策課」、通称「特外(とくがい)課」に属している。同課の統括には環参事官、秋月担当官が補佐官に任命され、着任している。
これは降格人事(時間稼ぎのため上層部に噛みついたため)であるが、当人は気にしていない。
性別 | 男 |
生年月日 | 1月3日 |
年齢 | 48歳 |
血液型 | A型 |
職業 | 警察官(警視長・課長) ※渋谷で起きた一連の事件の責任を取る形で、参事官から課長に降格 |
性格
常に冷静沈着であり、物事を客観的かつ現実的に見ることを信条に行動している人間である。感情が表に出ることが少なく「冷たい人だ」と思われることも多い。
しかし、それは自分の内面や感情を表に出すことが苦手な性格で、人付き合いが苦手であることが起因する。
娘のはなびともうまく接することができず、心配をしていてもそれを伝えることができない。
生い立ち
幼少期から頭が良く、物分かりの良い子であった。
おとなしい子ではあったが、小学生まではクラスメイトと遊んだりと、周囲とうまく交流できていたが、中学に入ると一変し「自分は周りの人間とは少し違う」という思いを抱くようになる。
それからはみるみるうちに友人が減ってしまうが、そんな孤立感を忘れさせてくれるのが「勉強」であり、彼の唯一の味方であった。しかし皮肉にも、勉強し頭が良くなるごとに彼の孤立はますます加速していく。
勉強が出来たため高校は有名な進学校に入学し、卒業後は東京にある国立大学の法学部へ入学を果たすと、警視庁への就職を目指す。
大学4年次の春に警察官1類採用試験に合格し、無事内定を掴む。
その後警視庁内でも仕事ぶりから優秀だと出世コースに乗り、順調にキャリアを積み重ねていった。
その後は警視正・警察長まで出世する。
挫折
ある日、「人質立てこもり事件」が起こり、犯人との交渉役に慎次の部下が抜擢された。
慎次は他の事件を扱っていたためその場には居合わせなかったが、小さな事件であったことや部下を信頼していたことから何も心配はしていなかった。
しかし、その部下は交渉に失敗してしまい、立てこもりの人質のうち1人が負傷する結果に。
慎次は部下の不始末を片付けるためにマスコミへの対応など火消しに回るが、部下は責任を感じ自殺してしまう。
部下の遺書には「上司である慎次が完璧すぎて辛い。自分は不要な人間なんだ」と、慎次と比べて精神を病んだと思わせるような文章がつづられていた。
慎次は部下の実力や真面目さなどを信頼し、そこを評価しているからこそ、仕事を1人で任せるようにしていたが、実際はプレッシャーを感じており、上手くやれない自分と慎次を比べてしまっていたようだ。
自分の思いが全く部下に伝わっていなかったことにショックを受けた慎次は、それ以降仕事仲間をはじめ他人に対して距離を置くようになってしまった。